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11月23日絵本「おっぱいの贈り物」講演会レポ

23日は、平塚~沖縄とオンライン中継で、絵本「おっぱいの贈り物」講演会を開催しました。

「おっぱいの贈り物」は、沖縄でおっぱいと言ったら小森先生と言われるカリスマ助産師の小森香織先生と

絵本作家・絵本セラピストのながもとみちさんによって作られたおっぱいのための絵本です。

おっぱいの始まりは分かるけど、終わる時はどう迎えたらいいんだろう?

実は、卒乳は人生の中でとっても大事な始まりの時。

始まる時もそうだけど、終わる時も大事にしてほしい。そんな思いが詰まった絵本です。

昨年、横浜に小森先生とみちさんが来られ講演をされていたのに聴きにいったのがきっかけで、感動してぜひ、皆さんにも聴いてもらいたいと思い、絵本出版記念講演という形で開催できました。

前半は参加してくださった皆さんで座談会

卒乳がテーマだったので、10カ月のお子さんから、3歳のお子さんまで。もう卒乳をされた先輩ママ、助産師もたくさん来て、自身の卒乳体験をお話してくれました。

最近我が子が母乳にこだわるようになってきた気がする

10カ月になって夜中起き始めてきた

夜間の授乳回数を減らしたい

寝かしつけも自分(ママ)がやっているけど、卒乳をこれからどうしようかと考えている

断乳を試みたが泣き叫ぶので断念した

など、様々な思いがありました。

自分も小森先生が教えてくれて今、卒乳の時にママさんにお伝えしていることをお話しました。

おっぱいのやめ時は、お母さんが本当にやめたい時がやめ時。この一言に尽きるのですけど、大事なのはなぜやめたいと思ったかという、自分の気持ちがはっきりしていないと

やめる時のお子さんの反応ややめた後もモヤモヤしたりします。これで良かったのかな?と。

もう無理!と思う自分の気持ちを尊重しないと揺れてしまうのです。

やめる時に子どもが泣くのも当然のこと。泣かないようにするやり方、という問題ではなくて、子ども示す反応もそれぞれ(意外とあっさりしている子もいますしね)なので、どんな反応をしてきても親がブレなければ、子どもは乗り越えられます^^

泣くのが可哀想、と思うこともないです。夜間授乳もやめたい時にやめればいい。初めての経験だからみんな泣いたりするので、自由にコロコロさせておく、ほっておくとそのうち慣れてきます。

保育園に預ける時も、可哀想と思うことはないです。可哀想、と思う気持ちは、返って子どものことを信頼していないことに繋がります。

お母さんがノーと言わなかったら、子どももノーと言えない子になってしまう。大げさなようですけど、そのぐらい、やめる時って覚悟がいるものなのですね。

そして、本題の小森先生&みちさんの講演会!

絵本が作られたいきさつ、1ページ1ページの解説もしてくれて、より絵本の中身を深められるお話が聴けました。

絵本の内容は、赤ちゃん目線で描かれているもの。なるほど、赤ちゃんはそう思っているのかも!と納得できる内容でした^^

講演でもお話されていたのですが、卒乳は何気なく行われることも多いけれど、実は卒乳は子どもにとっても、人生で一番最初の自立の時期になります。

お腹の中から生まれた後も必死にお母さんにくっついてきて、おっぱいを吸って栄養と安心をもらって。何かというとおっぱいを吸っていたら安心材料だったのですが、卒乳は初めて実家を出る時のような感覚なのです。

産後は女性の一生の中で一番弱る時期なんだと。いっぱい揺れて、いっぱい悩んで考えて考えて自分で決める。

お産の時もそうですが、大事な時はパパの気持ちも尊重すべき時です。パパの気持ちを置き去りにしないで、パパともしっかり話し合う。まずはママの決断をちゃんとパパに伝える。

周りがやめてるからやめる、ではなくて、自分で決めるからその後もモヤモヤしないし、子どもも自分で決めて動けるようになる。

先日も、4歳まで母乳を続けた男の子がいたのですけど、とうとう虫歯になり、歯医者さんと男と男の約束をして、やめたんだと話していました^^肚をくくった子どもは、本当にたくましく見えます^^

そして、今回のお話の中で皆さんの中に響いた、「卒乳後はパパの出番!パパは社会の案内人!」ということ。

公園で遊ぶという事ひとつでも、パパから子どもへの社会勉強になるのです。外の危険を教えてくれたり、遊び方、動物は獲物を捕りに行くこと。ママはおうちで子どもを守るというママにしかできない役割があり、子どもが自立したらパパにはパパにしかできない役割があること。そんな頼もしいパパを、ママは改めて見直すのですね^^卒乳の時は家族みんなで協力し合い、親子だけでなく夫婦仲の絆も更に深まるステージです!

今回参加してくださったパパも、ただ公園に連れていくというのが、意識が変わったとお話してくれました^^

卒乳は、子どもの様子を良く良く観察して、決める事。

この子分かってるのかしら?いつまで吸ってるのか心配、ではなく、子どもは「分かっている前提」でお付き合いをすることが大切です。子どもの様子をみて、我が家はいつにしようかな?とぜひ、楽しみにしてもらいたいと思います^^

おっぱいをあげている間も卒業の時も、ミルク、混合、完母、みんな違って良いことですし、色んな気持ちが湧いて当然です。その思いをぜひ、助産師へ吐き出して、これからも共に考えていけたらと思っています^^

小森先生のお話は何度聴いてもなるほど、と見方が広がります。物は捉え方次第という言葉がありますが、発想の転換になることをいつも教えてくれます^^

悩んだ分、とっても実になることが待っていますね!

根っこの、とてもとても大事な部分を教えてくれた講演会でした。

絵本「おっぱいの贈り物」は、大切な節目ということでピンクの布地に金箔の刺繍と、素材にも紙質もこだわって作られています。大切な人へのプレゼントにもおすすめです。今回もお友達用にほしいという注文もいただき、県外のクリニックにもお届けし、置かれています^^

小森先生サイン入りの絵本も数冊助産院にあるので、ぜひお求めの方はお問い合わせくださいね^^(税込2,200円)

今回、雨風強い中お越しくださった皆様へ本当に感謝申し上げます。

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